ロング・タニッド村に小型水力発電機を設置(マレーシア)2021

Seacology Japanの活動

1,379 エーカー(約 558ha)の手つかずの森林を15年間保護する対価として小型水力発電機を設置
ボルネオ島の高地にあるロング・サマドー渓谷に位置する7つの稲作コミュニティーの1つにロング・タニッド村があります。この村は非常に遠く離れた場所にあります。ロング・タニッドは、サラワク州に住む少数民族であるルン・バワン民族に属しています。
この地域の主な産業は稲作ですが、市場までの距離が遠いため平均的な家庭の収入は月$200 未満です。

ボルネオ島の多くのコミュニティーと同様に、ロング・タニッド村は木材とアブラヤシの収益をねらう業者の対象地として常に圧力を受けています。
ロング・タニッド村の人々は、共同で精米するため、地域に小型の水力発電機の設置を望んでいます。これにより従来のディーゼル発電機から供給される電力と比較して費用が 80%安くなります。 小型水力発電は、化石燃料を使った輸送や燃料使用よりはるかに環境に優しくなります。

保護を提案している地域は、手つかずの原生林が広がる広葉樹熱帯雨林です。この地域(Payeh Maga)は、生物多様性の「ホットスポット」であり、130 種のラン、40 種のショウガ、そしてボ ルネオで最も品種の多様なシャクナゲが生息しています。また推定 250 種の鳥類のほか、鱗甲目 (アルマジロ等)、テナガザル、クリイロ・リーフモンキー、ホーズ・リーフモンキー、ヒゲイノ シシ、マレー・ヤマアラシが生息しています。この地域の保護は、これらの生物の生息域を保護す るだけでなく、乾季の土地浸食、水不足、雨季の洪水を減らすことができます。村人たちは森林を健康に保つことにより水力発電の運用も安定して行われることを理解しています。

このプロジェクトの費用は$30,000 です。シーコロジージャパンはそのうち$10,000を支援します。

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